半年以上続いた『ピアプロ補完計画』も遂に今回で最終回を迎えます。
「動画が無いと多くの方に聴いていただくのはなかなか難しい」と改めて痛感しつつ、活動10周年記念の割に派手な展開もなくひっそりと幕を閉じるんですが、それでもメッセージをいただいたり、ツイッターでリプライやいいね・RTなどをいただき感謝に尽きません。
ご支援ご声援どうも有難うございました。
さて、最終回である22曲目は、昨年発表した最新アルバム『Sentimentalizer』の最後を締める『大和川』です。
この曲は、個人的に結婚したりで色々と生活環境が変わったりして、自分自身の話ではないものの、そういう新しい生活へ向かう女性の心情を歌った歌です。
”大和川”ってのは、関西の方はご存知だと思いますが、奈良から大阪南部へ流れるそこそこ大きな川で、我々のような南大阪に住む人間にとっては「アウェーとホームの境界線」だったりします。
大阪府は一般的に”堺市”以南を「南部」、”大阪市”以北を「北部」と呼んでいて(大阪市北部を流れる更に大きな”淀川”を境界とする説もありますが)、北部と南部では同じ大阪でも少し文化圏が違います。
乱暴な言い方をすると「北部=大人しい、南部=気性が荒い」…というのはどこの土地でも似たようなものですが、近頃はドーナツ化現象の影響で南部にも新興住宅地が増えて、一概にそうとも言えなくなってきました。
上流向きの大和川。 右が堺市(南部)、左が大阪市(北部) |
この歌では、南部に暮らしていた女性が北部の男性と結婚して北部へ移り住む時の心情を描いています。
近頃は大阪北部をすっ飛ばして首都圏の方と結婚して移り住む人も多いのですが、まぁ割と昔から良く見られた光景だったりします。
コレだけ聞くとそれほど大したことのない内容に感じますが、コテコテの南部の人間が大和川よりも北部へ引っ越すというのは、割りとオオゴトなのです!(主に気持ち的に)
大阪の話はこんなもんにして・・
私の地元の状況はさておき、どこに生まれ育とうが、進学や就職、結婚や転勤などで地元を離れて知らない土地で生活を始めるというのは不安がつきもので、そういう気持ちを描いた歌、です。
下流(海)向き 左が堺市(南部)、右が大阪市(北部) |
さて、珍しく歌詞の内容について書き過ぎましたが、曲自体はモータウン・サウンドでしょうか?
一言でモータウンといっても色々ありますが、中でもポップでキャッチー過ぎる、例えばー
Uptight - Stevie Wonder (1965)
I Want You Back - Jackson5 (1969)
など、こういうスタイルをモチーフにして作ってます。
ゴスペル的でベースの動きが特徴的なコード展開、グルーヴィーなリズムセクション、積極的なタンバリンなどのパーカッション、ストリングスやオーケストレーションなどの豪華なサウンドメイク・・・まさにモータウン。
こういうサウンドは不肖Chiquewaの音楽には欠かせないもので、父親が好きだったこともあって子供の頃から繰り返し聴いて育ちました。
途中思春期にはロックなどに傾倒した時もありましたが、なんだかんだで最後は原点であるソウル/R&B・・ブラックミュージックへ回帰するんだなぁ、と我ながら感心したり。
これからもブラックミュージックを中心に色んな音楽を作っていきたいと思ってますので、引き続き不肖Chiquewa及びぱんだっちの『Sasakama Studio』にご支援ご声援賜りますよう、よろしくお願いいたします!
約半年間お付き合いいただき、どうもありがとうございました。
じゃ!
0 件のコメント:
コメントを投稿