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ひと言

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2016年3月9日水曜日

バランサー。

やぁ。


ルカパラも終わったし、たまにゃ音楽の話でも。


編曲をやってると、一番難しいのが「バランス」。


幾つかの、時には何十という数の楽器を、一つたりとも無駄にしないように、アレンジ中は常に頭のどこかに全体のバランスに気を配り続ける「バランサー」や、暴れるパートを抑える「スタビライザー」を配置しながら作業してます。

和を乱す存在が1パート、1音でもあると「ん?おかしいぞ…」ってなる。

問題はその「おかしいぞ」のポイントが、とても分かりにくいこと。
1音のせいで時には全て解体して再構成しちゃうことも。

そういう時はたいてい元の構想から外れちゃうので、結局元に戻って洗い直して「原因はこいつだったか…クソッ」という結果になる。


サッカーだと、中盤の司令塔とかがバランサー。
攻撃に参加したり、守備に参加したり、攻守の切り替えポイントを判断したり、現代サッカーには欠かせない重要なポジション。

日本最高のバランサーといえば、贔屓目アリアリだけど、遠藤保仁選手。
技術はもちろん、視野が広く戦術理解度も高いので、監督では出せないピッチ内でのリアルタイムの細かい指示や修正を、常に出し続けてます。

遠藤選手が言うには「鳥になって上からピッチを見渡す」らしい。
サッカーには詳しくないけど、要するに「ピッチ上の全選手の位置や動きを捕らえ続ける」ってこと、だと思う。

ガンバ大阪のバランサー・ヤット。

アレンジでも「視野の広さ」とか「客観的視点」がスゴく大事なのに、最近みたいなPC前で全部作っちゃうやり方だと、ついついマクロな視点になりがち。

細かい部分にばっかり神経が行っちゃって、広く見えてない。
実際には、トータルで良く出来てりゃ細部なんて重要じゃないのに。(でも、細部の作り込みが結果を左右することも多々ある)

ボカロも多分一緒。

つい最近、一つのパートがおかしくて、ひと月ほど無駄にしちゃいました。
もうベテランって言っていいほど歴を重ねてるというのに、未だにこんなことが。

それだけ頭の柔軟性が無くなってきてる、って事やも知れぬ。
精進せねば、精進。


じゃ。

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