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ひと言

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2016年9月11日日曜日

ミックす。

やー。


パート音源も全て揃い、”896mk3”(オーディオIF)は相変わらず定期的に暴走するなど不調のままですが、やっとミックス。

旧世代的音楽家である不肖Chiquewaにとって、一番厄介かつ苦手な工程です。


正式名称:ミックスダウン・・・またの名を:トラックダウン
石田純一よろしく裸足ローファー&肩にセーターを引っ掛けた昭和のプロデューサーさん達はドヤ顔で「TD(ティーディー)」なんて呼んでたっけかな。懐かしいね。

今時これがどんな作業かくらいはご存知でしょうが、簡単に言えば「バラバラのパートをまとめて一つの音源として仕上げる工程」で、一昔前は必ずと言っていいほど専門職の”スタジオ・エンジニア”がやってました。

しかし時代が変わり、90年代くらいまではテクノやDJ的考え方だった「ミックスも含めて作品作り」が一般的に定着して…かどうか分からんけど、今時は作曲家や編曲家が自らDAWを扱ってミックスまでやります。

大手の一部や非メジャーでは”2mix(ミックス済みの2ch=ステレオ音源)納品”もすっかり当たり前になっちゃったもんなあ。昔気質な音楽家にとってやりにくい世の中になっちゃいました。

個人的には、ミックスにも個性が存在するしその人のサウンドがあって「今回はこの人のサウンドで!」なんて選択もできたし、特に商業音楽の世界では共存共栄の意味でも分業の方がいいと思うんだけどねぇ。ノウハウは場数に関しちゃ専門職には敵わないし…生楽器主体の音楽ならなおさらで。


ミックスの作業内容は多岐に及びます。

まずは材料(パート音源)を「下処理」と「加工」を施して、最後に絶妙なバランスで「調合」して仕上げるので、料理に近い。

一つ一つのパート音源(ドラムスなんかだと10ch以上ある)を波形編集で要らない部分をカットしたり修正を施したりして、”EQ/ゲート/コンプ”等々を使って下処理をしていきます。

そして全パートを合わせてみて、レベル調整したり、EQで抜けをコントロールしたり、空間系エフェクト(リバーブなど)処理をして、これでザックリとミックス作業は終了。
そしてこの後に「マスタリング」って作業に繋がります。

最近だと『Autotune』や『Melodyne』を使って「ボーカルのピッチ修正」をしたり、波形レベルで「ノイズ除去」や「リズム補正」なんかもミックスの範疇に入るんかな?

ボカロの場合はこれに加えて「子音の強調」や「音価の修正」などをDAWの『レベル・オートメーション』機能を使って処理したりもします。
ボカロ・エディターからレンダリングした生音源をそのまま使うと、歌詞が聞き取とりにくかったり、リズムがノッペリしてノリが悪くなったりするからね。(ただ「ノッペリの方がボカロぽくて良い」って人もいる)


この作業は厄介で苦手ではあるんですが、とても面白い作業。

微細な音を判別できる聴覚…音楽的な「耳が良い」とは全く違った能力…が必要で、更に音源に対して「どの周波数は必要/不要か?」などは経験則に依る部分が大きく長年の積み重ねが結果に大きく影響します。

そして、料理同様下準備で手を抜くとダメ。
「こんな音どうせ聴こえないだろー」と高を括ってると、結果に現れちゃうシビアな世界なんですね。その上プロの世界では時間も問われるので、やはり料理と同じだ。


下手すると一曲作ってアレンジするよりも時間のかかるミックス作業。
簡単な道具(PCとDAWと少しのプラグイン)で誰でも始められるので、もし興味があればチャレンジしてみると面白いかも。

※パラ音源はネットの海を探索すると見つかる…はず。


じゃ。

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